第117回経営倶楽部アンケート集計結果

投稿日:

令和7年7月12日の第117回経営倶楽部は、「日本の精神医療50年と私」と題して開催いたしました。

参加された皆様の感想をまとめましたので、ご覧ください。

第117回アンケート集計結果

テーマ:「日本の精神医療50年と私」
開 催:令和7年7月12日
講 師:医療法人周行会 理事長 木田孝太郎 先生
参加者:38名

1.今回の経営倶楽部について
(1)講演はいかがでしたか。
(1)大変参考になった。(2)参考になった。(3)あまり参考にならなかった。
回答数 35名 (1) 28名 (2) 7名 (3) 0名
(2)参加されてどのようなことに気がつかれましたか。また、今後に役立つとお考えになったのはどの部分でしたか。
聴くという漢字の意味を知り、納得しました。
傾聴である。他人の話を聞いている途中で言いたくなる。とにかく最後まで聞く。そこに集中するようにしたい。
精神科の医師が患者と向きあう姿勢に感銘を受けた。「病院は掴んだ患者を離さない」この部分をどうすべきか、考えさせられました。
「聴」=徳のある耳、耳に徳がある。
光行さんが言われたように、木田先生は目の前の人(患者さんであれ、誰であれ)を人間としてみておられる。
初めは医学専門的な話だと勝手に思い込んでいたが、いざ始まっていくと講師の人間性の話や生い立ちなどなど、それもそれで楽しかった。
メンタル不調のある人が特別な人と思って向き合うと、ますます社会からはみ出た存在のようにしてしまうということ
木田先生の膝元で仕事していますが、今まで聞いた事のないお話が多く聞けて良かったです。 先生の理念が、継承されるよう、精進したと思いました。
全てのお話が染み込んでいきました。自然体で自分の信じる方向へ真っすぐ進んでこられたのを、とても感じました。
「支援を拒否されている方」は「放置しておいたらいい」というお応えは意外でした。支援をせねばという気持が傲慢だったのかもしれません。ご講義だけでなく参加者との交流、Q&Aもありとても勉強になりました。有難うございました。
患者を前にして、まず人として接するという態度を貫いてこられた木田先生の姿勢は、同じ精神科医として、大いに見習うべきと改めて感じました。
メンタルコントロールの方法について質問させていただきました。木田先生からは「通り過ぎるのを待つ」とのアドバイスをいただきました。今後、精神的につらい時期がきた時に役に立つと考えました。
積極的、好奇心旺盛、行動的、問題意識を持つなどの力が木田先生の早期回想、生育関係の中からも育まれてきたことをしりおもしろかったです。話しあうということも大切にされているなあと思いました。
Dr.木田の人間性をかいまみたかもしれなく、質疑応答での質問に対するDr.木田の返答にも、親近感をおぼえた。奥深かった。又、深いキャリアをお持ちだと実感した。
短時間では書きたいことを整理出来ずすみません。
・聴くということの話
・光行先生の「気遣い」の話
法人内で働いている中で、改めて人と関わる中で大事にしなければならないことを再認識することが出来ました。アクティブリスニングも参考になり、意識を変えていければと感じました。
日本の精神医療の貧弱さを改めて知った。良い医者に出会うためには、自分自身も勉強しないといけないと思った。木田先生の人間的魅力がよくわかりました。
まよったらやめる、したくない事はしない、言いたくない事は言わない。
自分の心を決める方法はどうすれば良いのか。
医師(精神科)には様々な課題があることが理解できた。日本の精神医療が国民誰もが安心して受診できる様になって欲しいなと感じました。
「職員のやろうと言う気持をつぶさない」の一言は心に響きました。
Q&Aが身近に感じることができ今後の参考になりました。
日本の精神医療についての現状。めざすべく今後について。
恐怖心⇒「こわいもんはこわい!」自覚する!
安易にお医者様のことを信じてはいけない。良い先生にめぐり会うのは難しい。
「放っておいて欲しい人は放って置けばよい。助けて欲しいと言われてから助ければ良い。」と木田先生がお話しされた時に、その時が来るまでは、他人の意見は本人には伝わらなくて当たり前と考えたら、周りの人間の気持ちが楽になるなと思いました。
「悲しみは笑いに勝る」「悲しみを経験しても、それから笑ってほしい。笑いだけというのは不可能」という先生のお言葉が、綺麗ごとではなく「生きているんだから、悲しんだっていい。でも、最後には笑おう。」と私は受け取りました。とても心が軽くなりました。
今まで精神科に入院=自分とは関係のない人、話題にするのはタブーのようなイメージでしたが、先生のユーモアあふれるお話しや、精神科に通院したことがある方や家族の方の話も聞き、身近に感じることができました。
・「悲しみは笑いに勝る」という先生の言葉に勇気をいただきました。
・入院が長いと収益は上がるが、入院が必要ない場合は退院してもらったため、信用してもらえた。
・自分が怖がっていることを認識することが大事(雷が怖いと「私が」思っている)
「悲しみは楽しみを勝る、笑いだけを追求するのは不可能」というお言葉がとても印象に残りました。無理に笑顔をつくる必要はなくて、悲しいときには悲しんでいいのだと、心が少し軽くなった気がしました。
「支援が必要と思われる方に提案しても受け入れてもらえない…どうすれば?」という質問に対して、先生が「本人が『助けて』と言ってくるまで待つこと」と答えられた場面が印象的でした。
その言葉を聞いて、「確かにその通りだな…周囲がネガティブ・ケイパビリティの力を高めるのも必要だな…」と、ひとり深くうなずいていました。
先生のお話がとてもおもしろかったです。患者さんの話や奥様との出会いの話などシェアリングレターで読んで興味のあった話を実際に聞くことができてよかったです。病院の立ち上げの話でお父様に無理をさせていたのは笑ってしまいましたが、そのおかげもあって今の湖南病院があるという歴史を知れてよかったです。
また質問コーナーでは、精神科の先生が話を聞いてくれない、しんどそうな人に精神科を勧めても受けてくれない…という話を聞いて悲しく思いました。必要な人が適切な治療が受けられるようになってほしいです
・メンタルコントロールの方法について、過ぎ去るのを待つなど参考になりました。・恐怖症への対処法で、「自分がそれに怖がっている人間」であることを自覚し、それ自体は別になんでもないことと意識すると聞いて、心の持ちようで確かに変わるかもと思った
「職員がやろうと思ったことを院長がつぶさない」と決めて、病院経営をされてきたこと。
「積極的傾聴」を意識してこられたこと。
・沢山の難しそうな質問に、平易で単純な本音の答をされるのが印象的でした。
・誰とでも友達感覚になる、それは木田先生自身が無邪気で、また誰もが同じ一人の人間であるとのぶれない価値観があるからでは?と思いました。
また不安や恐怖に陥っている時「〇〇が恐い」ではなく、「『私は』不安(恐怖)を感じている人だ」と認識し、「不安(恐怖)を感じているに過ぎない」と言い聞かせればいいとの話に納得しました。事実と感情を分け、自分自身を受容することの実践だと・・・。
・大学時代にもう一人の自分とあい、自分が大学に行くのが怖いんだ、と理解されたこと。
・「70歳を超えても、死にたいと思うことはある」という言葉
・息子は職人(麻酔科医師)といわれた思い
(2)今回の「経営倶楽部」でもっと知りたかったこと、聞きたかったことはどのような点
ですか。
木田先生の子どものころのお話しをもっと詳しくうかがいたかったです。
病院を建てるにあたっての説得
精神医療が無い為事件が起こる、精神医療がある為起こる事件は無い
精神医療のシステム(制度)上の問題点
最後の「気」のお話
・解放医療について、京都にある、いわくら病院との関係。
・精神病や精神疾患への民間人からの(社会からの偏見)に対しての接し方
最後の質疑応答で、色々なお話をして下さったので十分お聞きできました。
患者さんやその親族の立場で参加された方もおられたようですが、もう少しお話を聞きたかった。「上から目線」「事務的」という批判は耳に痛い話ですが、患者さんの数が余りに多過ぎるという実話もあります(診療報酬も安過ぎる)。
精神疾患のある方に対して身近な人ができる行動。特に気をつけなければいけないこと。
途中参加だったので最初の部分が分からず残念
将来的な精神科の可能性や変化。どのようになっていくのか。
・日本の医療制度のあり方について、医療費増大の一途、医師偏在、不足、死生観は?
・地域の人々、周囲への人々への理解を得るにはどうすればよいか?
・周行会設立の苦労話の中でも、地域住民の方々との良好な関係を築くまでの経緯
・自己メンタルコントロールの方法をもう少し詳しく、具体的に
「生きるのが楽になる心の在り方のヒント」のようなことを聞きたかったです。
難しい課題ですが、ちょっとしたことが、大きなヒントになることがあるので。
先生が診察で将来計画を患者さんに聞かれるとき、「死なないように生きることで精一杯」な状態の方から、どのようにして「未来」や「将来」のことを考えてもらえるように導かれるのか
先生の子供の頃のお話しや奥様やお子様との話ももっと聞いてみたかったです。
若年層によるAIへの悩み相談の増加についてのお考え
先生が以前作られたレジメの最後【Dr.キダのメンタルヘルス10カ条】についてもっと詳しくお話を伺いたかったです。
心理カウンセラーと精神科、どんな時にどちらに行けばいいのかの判断基準。
木田先生が目指してこられた精神医療が広がっていくにはどうすればよいか
2.今後の「経営倶楽部」にどのようなことを期待されますか。
いろいろな分野の専門家のお話を楽しみにしています。
社会課題と経営
医療経済についてなど
今回初めて「経営倶楽部」に参加させていただきました。様々な分野の話を聞くことができればなと思います。
人のつながりのおもしろさ
ユニークな講演会ありがとうございます。
様々な方の講演を期待しています。
色々な企画をいつもありがとうございました。
笑い
新しい世代の方の話し。(自分のような老人には思いつかないような面白い話しが聞きたいです。)
山林のお話や、子供たちの教育の現場のお話など、話題が多岐にわたっており、色々な分野の現状を知ることが出来るのがとてもうれしく思っています。今後も多方面の話題を知ることが出来ればと思います。
・世界はつながっているシリーズ(インド・アフリカ・ヨーロッパ・アメリカ)
・これからの農業
癒し(#^^#)
3.その他、ご意見ご感想などをご自由にどうぞ。
ユーモアを多く交えて話して下さり、最初から最後まで楽しい時間でした。
とても楽しかったです。ありがとうございました。
今日初めて参加しましたが、先生のお話はもちろん、参加したメンバーの方とお話できてとてもよかったです。
ありがとうございました。
いつもお世話して下さっている皆様、ありがとうございます。
今回初めて「経営倶楽部」に参加させていただきました。普段聞くことのできない精神医療の先生の話は大変貴重な経験となりました。
メンタルコントロールについても質問させていただいたので今後の生活に役立てるようにしたいと思います。ありがとうございました。
2003年より親交のある友人(精神保健福祉士)に、今日のセミナーを紹介《すべき》とそう思った。すっかり忘れていたし、気がまわらなかったことに反省した。それ程、刺激的なセミナーだった。
勉強の時間であったのですが、楽しかったです。堅い勉強会が多い中で学び易い環境でした。
今や燃えつき症候群は死語化している情況、人とのかかわりを持たず、の社会。
そこにひそんでいる精神的な課題が何なのか?
お考えがあれば聴きたかったと感じます。
医師の前に、人間であることの大切さを学びました。ありがとうございました。
今回楽しく参加させていただきました。
とてもユーモアな木田先生で、定期的な講演があればぜひ参加させてほしいと思いました。
ありがとうございました。
Let it be! or Let it go!
前半部分、まとまりがなくて残念に感じました。Q&Aが先生もお客様も生き生きされていたと思います。皆さんもっと木田先生にお聞きになりたいことがたくさんあったのでは・・・。
先生の精神科医としての人生をお聞きし、患者さんの病気だけでなく、「人間そのもの」と向き合う診療を続けてこられたことが分かりました。
講師が木田先生だと聞いてから絶対面白い講演だ!と楽しみにしておりました。先生のチャーミングなお人柄に魅了され、お父様、奥様のお話もとても面白く、笑いの絶えない講演でした。
本当にありがとうございました。
こんなに楽しくお話しを聞けると思っていませんでした。あっという間の時間でした。
悲しみを避けることや無くすことはできませんが、それらを経験して今の自分なのだと思いました。
木田先生、ご講演ありがとうございました。
シェアリングレターでしかしらない奥様のお話もお聞きすることができてよかったです。
大変楽しい時間を過ごさせていただきました。
精神医療というとどこか堅いイメージを持っていたのですが、木田先生のユーモアあふれるお人柄にどんどん惹き込まれていきました。患者さんたちもきっと、そんな先生の魅力に惹かれ自然と信頼が生まれているのだろうと感じました。
貴重なお話を聞かせていただき、本当にありがとうございました。
改めて精神科(通院)の診療報酬について調べてみると、「これでは5分診療になるのも無理はないかも…」と思うほどの金額で、正直驚きました。
患者としては、じっくり話を聞いてもらえると嬉しいものですが、それをすべての患者に対して行うのは、現実には経営的に厳しいでしょう。それでもなお、理想を掲げ、周囲を巻き込みながら協力者を増やし、現実の困難に正面から立ち向かってこられた木田先生の姿に、深い感銘を受けました。
講演中の先生の笑顔は、幾多の試練を乗り越えてきた大将軍のようで、本当に惚れ惚れいたしました。ありがとうございました。
・お忙しい中ご講演いただきありがとうございました。
・精神科医になられた理由や患者さんとのやり取り、地域住民の説得など他では聞けない話を聞くことができて良かったです。あっという間に閉会の時間になり、もっと話を聞きたいなと思いました。
いっぱい笑った講座でした。時々ものまねや歌など、突拍子もない言動があって笑ってしまいました。
精神科を転々とし傷ついてきた人が、私だけではなかったとグループディスカッションでわかり、気持ちが落ち着きました。
15年ほど木田先生の患者でいた間、幸せでした。
時に歌あり漫談のように楽しく、かつ含蓄のあるお話を聞かせてくださり、ありがとうございました。脳梗塞から2年、とてもお元気で安心しました。ぜひこれからもKidaイズムを広めるべく、ご活躍くださるように切に願います。
先生の精神科医としての人生をお聞きし、患者さんの病気だけでなく、「人間そのもの」と向き合う診療を続けてこられたことを強く感じました。
特に、怖がっていることを自覚し、その「自分を受け入れる。」そのうえで、ただ、怖がっているだけだと「知る」。色々と自分の中で応用が出来そうだと思いました。
ありがとうございました。

以前の経営倶楽部のアンケートは、「開催テーマ一覧へ」からご覧ください。

Tags:

ページの先頭に戻る